以前手持ちのペルチェ式冷蔵庫はどうも微妙という記事を書きましたが、あえて再度ペルチェ式冷蔵庫を購入しました。今のものよりもスペック上は冷やすことが出来て、更に温度調整が簡単にできる代物。
今回購入したのは、PAXCESSというメーカーのPA-10L、容量10Lの冷温庫です。
温度設定は-9℃~60℃まで可能となっています。
ペルチェ式冷蔵庫って?
そもそもペルチェ式の冷蔵庫ってなんだろう。
一般家庭にある冷蔵庫とは冷やす仕組みが違います。
普通の冷蔵庫はコンプレッサー式と呼ばれていて、冷却能力が高い。氷を作ることも可能です。
ペルチェ式冷蔵庫は、ペルチェ素子という電子部品の特徴を活かして冷やしていきます。
冷却能力がコンプレッサー式に比べ低く、氷も作れませんがコンパクトで、車のシガーソケットでも使えたり、温かい飲み物を保温(60℃程度)することができる機種もあります。
一般的にコンプレッサー式より静かと言われていますが、デスクトップPCのような排熱ファンが回りっぱなしとなりますので、ファンの音が気になる方は煩いと感じるかも知れません。
外観確認
外観確認
大きさは29.5 x 24 x 39.5 cmとかなりコンパクト。
4.2 Kgと軽量です。
庫内。2つのペルチェ式素子が庫内を冷やす仕組みです。
扉には小さなポケットもついていました。
背面1 2つのファンがついています。
背面2 メイドインチャイナです。
ACコンセントとシガーソケットの2つのケーブルが付属しています。
10Lってどれくらい入るんだろう
2Lのペットボトルは斜めにしてギリギリ入ります
(写真は1.5Lのペットボトルですが一般的な2Lペットボトルと高さは同じです)
Amazonの販売ページにもありますが、
500mlの缶は9本、1Lの紙パック飲料(牛乳など)は4本入ります。
どれくらい冷えるのか?真夏の環境で実験
常温の飲み物は冷えるのか
室温29℃(温度設定-9℃)
常温のドリンクを詰めて冷やしてみたところ
7時間で7℃ 室温からはマイナス22℃冷えましたがここらで限界かなと
常温から冷やすにはかなり時間がかかることがわかりました。
取説には、常温のものを冷やすのではなく、冷えているものを保冷する機器です。とはっきり書かれているので、それ前提で考えたほうが良さそうです。
冷やした飲み物の保温
室温30℃。
冷蔵庫で冷やしておいた
缶飲料(350ml)2本
ペットボトル(500ml)1本
を入れて3℃設定にしたところ、30分経たず庫内は6℃となりました。
結果、真夏の30℃でも10℃以下をキープできる力はありそうです。
ECOモードを使ってみる
6℃まで冷えた庫内でECOモードにしてみます。
ECOモードにすると、消費電力が約1/4になり、温度表示部分の光が消えました。
これで果たして冷えるのかな?
数分で庫内は8℃表示、9℃表示・・・
夏場じゃ無理かも・・・と思いましたが30分経過で9℃
1時間ほど経った後10℃。ここで踏みとどまってくれました。
室温30℃でも9~10℃前後をキープしてくれるようです。
ECOモードは常時つけっぱなしで使う場合に使えるモードだと思います。
消費電力は割と高め
冷やしているときの消費電力は85~90W前後と高めです。
(90Wで計算 1時間/2.38円 24時間/57.2円)
設定温度に到達すると10Wくらい。
ECOモードにすると一気に20Wまで下がりました。
(1時間/0.53円 24時間/12.67円)
※電気代の目安 26.4円(税込) / kWhで計算
ちなみに電源を切っている状態でも待機電力で3Wほど消費しています。
塵も積もれば、、なので使わないときはコンセントを抜いておくことにします。
本当は常時稼働で冷やしっぱなしが理想なのですが、割と電気を食うので使うときだけスイッチを入れる使い方でこの冷蔵庫とは付き合っていこうと思っています。
まとめ
全て真夏、室温30℃(エアコン28℃設定前提)での実験結果をまとめます。
・冷えたドリンクの温度をキープできる(私の環境では6℃キープ)
・ECOモードは10℃前後が限界
・消費電力は高め(90W前後)
・ECOモードであれば20W程度
・常温から10℃以下まで冷やすには長い時間がかかる
※蓋を開けると庫内の温度が一気に上がります。なので素早く取り出す(笑)
なお、ペルチェ式の冷蔵庫は室温によって大きく冷却能力が変わります。この実験は、1年で最も過酷だと思われる夏の時期に行いました。季節が変わり室温が下がれば更に冷却はできると思われます。
私的にはお昼スーパーで買ったお酒やジュース、要冷蔵のおつまみを夜に冷えたまま楽しむことができれば問題ないので、これで十分です。
なお、車でのシガーソケットでの使用実験は行っていません。外出先で使うことを考えると、保温が精一杯なのではと思っています。
現時点での耐久性は不明。1年後、2年後も故障せず使えていれば理想ですが。
今回紹介した商品