防音室を作り約1年が経ちました。
これまで熱交換型換気扇、スポットクーラーの導入、天井の構造を変更したり、一部吸音材のロックウールへの変更など、、細かいアイテムの追加を含め使ってきて不満に思う所や改善点は使いながら随時対策していきました。
ほぼ1年テレワークで過ごし、外出機会も減った2021年、この部屋は私にとってオフィスであり遊び場であり、何でもできる大人の秘密基地。
この内で過ごす時間が殆どだった私は、より快適な空間を作ることに時間を費やした1年でもありました。
現状の課題
防音室を1年使ってみた結果、一部の壁のMDFの板がかなり反ってしまっていることに気づきました。
というのも防音室の裏に棚を置いたのですが棚の背と平行ではなく明らかに曲がってしまっている状態だったのです。その他にも反ったり歪んでしまっている場所がいくつか。
これはMDFが悪いと言うより、そもそも板同士立て掛けてあっただけの構造に大きな問題があると思っています。
思い立ったらプラ段から板に変えていったりと、補強や素材変更は常にツギハギでガッチリと安定している防音室とはとてもとても言えませんでした。
また、私はこの部屋に四六時中居るので昨今の地震の多さからもし崩れたらどうしようという不安を感じていました。
そこで年末年始の休みを利用し、防音室の大幅な改修を行うことにしました。
現状の防音室のサイズは、幅1300 奥行1400 高さ1200
汚い絵ですが、今回は壁に面していない青で囲った2面と天井部分を張り替えます。
壁材の素材選び
素材はMDFから、OSB合板という板に変更。※厚さは共に9mm
ホームセンターでよく見かける画像のような柄の板です。
OSB合板とは・・・「配向性ストランドボード」というのが正式名称らしく、壁などに使われる構造用パネルとされています。
これまで使っていたMDFは「構造材としての強度を必要とせず、木材としての厚みだけを要求されるような、家具類が主体」で使われるのが主だったようで、最初から安いOSB合版にしておけばと思いました。
MDFに比べると数百円ですが安価(910mm×1,820mm 厚み9mm 1枚1,200円前後で購入)かつ見た目も気に入っています。
色々なサイトを見ましたが、強度や密度、反りにくさに関してはOSB合板がMFDより確実に優れているという情報はあまり得られませんでしたが、こちらのPDFファイルに
https://www.osbpanel.org/pdf/FAQ-for-Canadian-OSB-2014.pdf
OSBは横方向のストランドがパネルを変形させる内部応力に対抗するため、反りに対して最も強い製品と言えます。
という記載があったので、この文章がOSB合版に最終決定したきっかけともなりました。
ただ板の強さだけで反りが解決するとは思えないので、板の四隅に柱として角材を取り付けることで強度を増す対策をすることにしました。
そして柱を連結して、頑丈に防音室全体を固定することを目標にします。
今度は1年で全面リニューアルとならないように、慎重に計画を練った上で作ろうと思いました。
やりたいことをまとめると
- 4面のうち2面と天井の一部をOSB合板に交換
- 柱を追加し頑丈にする
- 配線通しの穴、スポットクーラー、換気扇の穴をホールソーをつかって綺麗に開ける
- 上記の穴はプラ段でごまかしていたが、完全に板に置き換える
- 遮音シート、吸音材はこれまでのものを流用
板の厚みや使う吸音材は変わらないので防音性能自体は余り変わらないと思います。
もちろんより密閉されるように努力しますが、最大の目的は頑丈にすることです。
必要工具と材料の調達
今回は板を柱で固定する為、ネジ打ちの機会も多くなること、プラス換気口の穴をホールソーで開けたいのでトルクの強い電動ドライバーを新調しました。
調べるとホールソーで木の板に穴をあけるには10N・mは最低でも欲しいとの事、これまでホームセンターで1,980円で安売りしていた電動ドライバーは3N・mととても非力だったので、、、
こちらを購入しました。これであれば最大トルク:28N・m とパワーも余裕、アイリスオーヤマであればバッテリーが劣化してもバッテリー単体で買うこともできるだろう、といったところが購入の決めて。
約5,000円弱で購入しました。
(聞いたことのない中華メーカーの電動ドライバーだとバッテリーが寿命が来たときに買えなくなる可能性もあるだろうと・・)
更にホールソーも用意。これまでは換気扇の穴部分はプラ段、スポットクーラーの穴は糸鋸で雑にくり抜いていましたが、今回はしっかりとちゃんとした穴をあけます。
パナソニックの換気扇Q-hiファン(FY-6W-W)の取付けに必要な穴の経は110mm
スポットクーラーIFUDO IFD-841のダクト通しに必要な経は130mm
それぞれのサイズのホールソーを購入しました。
あとは従来使っていた工具、道具は今回も駆使していきます。
グルーガン (吸音材貼り付け用)
タッカー (板に遮音シート貼り付け用)
あとは板です。
OSB合板(910mm×1,820mm 厚み9mm)を3枚。
1200mm×400mm
1200mm×300mm
1200mm×700mm 2枚
1400mm×220mm 2枚
860mm×400mm
残りは端数。
30mm*40mm の角材を柱として必要分購入し、それぞれカットしてもらいました。
ここで失敗したこと・・
柱はカットしてもう時に棒に書いておくか、養生テープを用意して長さを書いたり、その場でテープ巻きしてまとめておけば良かったです。
車に積んだときにはもう角材がバラバラで多すぎてどのサイズ、どこに使う分なのか判別がつかなくなってしまったので、再度メジャーで測りまとめる作業に余計な時間を使いました。
材料は買ってしまいました、もう後には引けません。
次回に続きます。。