EPOS/ゼンハイザー(Sennheiser) GSP370
ワイヤレスヘッドセットが届いたのでレビューしていきます。
- EPOS/ゼンハイザー(Sennheiser) GSP370を選んだ理由
- 開封・外観をチェック
- 専用ソフトウェア「Sennheiser Gaming Suite」
- PS4とNintendo Switchに接続してみる
- PCで使ってみる
- 総括
EPOS/ゼンハイザー(Sennheiser) GSP370を選んだ理由
今回購入したヘッドセットは、ゼンハイザーGSP370。
ワイヤレスゲーミングヘッドセットです。
これまで使っていたロジクールG533が不満だったわけではないですが、G533に比べて圧倒的に軽い
そしてその代わり、約1万円のG533に比べ約倍の価格というGSP370。
GSP370を選んだポイント
- 軽いこと(G533 350g→GSP370 →285g)
- バッテリーが100時間持ち(G533→15時間)
- マイクが取り外しできないこと、かつマイクを跳ね上げて邪魔にならないこと
- マイクがフレキシブルに角度調整ができること
3,4はG533を購入したときと同じ条件。跳ね上げでマイクが邪魔にならず収納できるのであれば、取り外す機能は不要だと思います。
更に私的には全く不要のLEDの装飾がついていないことも嬉しいポイントです。自分が見えないところが光っても無意味だと思うので・・・
開封・外観をチェック
外観と付属品
外箱
付属品
シンプル
USBケーブル(1.5m)マニュアル類 USBレシーバー
USBレシーバーはLogicoolG533のものより約2センチ短く、4.6cmと小型です。
ヘッドセット本体
左右にはGSP370とEPOS/ゼンハイザーのロゴ
主張しすぎずシンプルなデザインです。
ヘッドバンド部分
メッシュ素材のクッション
イヤーパッド周り
中はメッシュ素材?通気性が良い素材
外側は合皮タイプです。
マイク
このモデルはミュートボタンはありません。マイクを跳ね上げることによりミュートに出来ます。
マイクを出した状態
マイクを跳ね上げた状態
全く邪魔になりません
電源スイッチ 充電端子
電源スイッチと充電端子、電源と充電状態を示すランプは左耳側に集約されています。
しかし今どきMicroBでの充電ですか・・・
このモデルは2020年に日本発売の比較的新しいモデルなだけに、充電端子はTypeCにしてほしかったです。
とはいえ、バッテリーがとにかく長寿命のGSP370。充電する機会はこれまでより激減することは間違いないはずです。
ボリュームコントロール
右側には大きめのボリュームダイヤル。
WindowsPCに接続した状態で回すと2ずつボリュームの上げ下げが可能です。
専用ソフトウェア「Sennheiser Gaming Suite」
Sennheiser Gaming Suiteのインストール
Windows10専用となりますが、専用ソフトウェアのSennheiser Gaming Suiteをインストールすることで、イコライザーの調整、サラウンド(7.1ch)マイクの調整などができるようになります。
「Sennheiser Gaming Suite」はゼンハイザーのサイトからダウンロード入手できます。
インストールが成功するとSennheiser Gaming Suiteはタスクバーに常駐します。
Sennheiser Gaming Suiteの設定 機能設定
機能設定のタブではソフトウェアと本体のバージョンが確認できます。
「スタートアップ時に表示」起動しているかどうか確認できるため、私は有効化しています
Sennheiser Gaming Suiteのアップデートがある場合はこの画面から最新のソフトウェアにアップデートができます。(要再起動)
公式サイトからダウンロードしたのですが、なぜか3回位アップデートを繰り返しようやく今のバージョンになりました。1回で出来ないのか?謎です。
Sennheiser Gaming Suiteの設定 スピーカー
イコライザーの設定
デフォルトで4種類のプリセット設定があります。
「FLAT」 「ESPORT(TREBLE)」「MUSIC」「MOVIE」の4種類のイコライザー設定が設定されています。
サラウンド2ch、7.1chの切り替え
Sennheiser Gaming Suiteの設定 マイク
マイク設定にはマイクの音質(オフ、ウォーム、クリア、カスタム)、ゲイン、サイドトーン、ノイズゲート、ノイズキャンセリングの項目があり、それぞれ細かくレベル調整ができるようになっています。
・サイドトーン:マイクに入った自分の声をヘッドホンから聞こえるようになる設定
・ノイズゲート:特定の入力レベルに達したときにマイクをオンにし、バックグラウンドノイズを除去する設定
・ノイズキャンセリング:文字通りノイズキャンセル
いずれもレベル調整で強弱の調整ができ、一番左端の0%へ合わせるとその機能はOFFになります。
マイクのノイズキャンセル機能を「NVIDIA RTX Voice」と比較
せっかくマイクにノイズキャンセル機能が付いているのでRTX Voiceとどちらが使えるか比較してみました。
いつものごとく、Steamのボイステストで実験。
マイクに扇風機を当ててお菓子の袋をガサガサ。
GSP370のノイズキャンセルではMAXにしても風の音も、袋ガサガサも入ってしまいました。
RTXVOICEだと気にならないレベルまで除去できているので、これは明らかにRTXVOICEの勝利。
私はこれまで通りRTX Voiceを使っていますが、GPUパワーを使いたくない方はこのノイズキャンセリングとノイズゲートを有効活用することでノイズが少ない環境は作り出せるかもしれません。
PS4とNintendo Switchに接続してみる
PlayStation4での接続は簡単でPS4のUSB端子にUSBレシーバーを取り付ければ自動で認識します。
追記:PS5でも同様に使用できることを確認しました。
以前の記事で書きましたが、Logicool G733はPS4に接続した際、パーティチャットで最初の声が入らない、相槌が聞き取りにくいなどの問題がありました。(G733固有の問題なのか、元々故障品なのかの判断はできていません)
早速、GSP370では問題がないかどうか実験してみました。
パーティチャットで数十分友人と会話してみたところ、聞き取りにくいと言った問題はなかったようです。
私がこれまで使用していたLogicool G533に比べるとマイクの声が若干「こもって聞こえる」との事でした。
なお、PS4では「Sennheiser Gaming Suite」が使用できないので、音質調整ができません。
マイクの調整はPS4 上で行うことになりますので、GSP370の素の性能をそのまま使っていくことになります。
メーカーがSwitchの対応を謳っていなかったので、一応確認してみました。
Logicool G533はSwitchのドッグにUSBレシーバーを取り付ければすぐに認識しましたが、
GSP370は認識しません。残念ですが非対応ですね。
ということで、LogicoolG533はSwitch専用にします。
PCで使ってみる
音質
G533と比較してもワイヤレスの遅延もなく、違和感のないいい音を出していると思います。
主にDead by Daylight(DBD)でイコライザー設定フラット、サラウンド(2.0ch、7.1ch)を切り替えながらプレイをしてみましたが、フラット、2.0chの状態でも十分細かな音の聞き分けができました。
またPS5で同モデルを使用している友人が5,000円程度のヘッドセットと比較したところ細かい音の聞こえ方がGSP370は段違いに良いと言っていたので、素の状態でもいい音が出ているんだと思います。
7.1chでは音は広がる感じはしますが若干違和感あり。
いくつかのサラウンド動画、FPSゲームでの足音を確認するような動画を見たところ、例えば足音からの敵の位置確認は、2.0chの設定のほうがわかりやすく感じました。フォートナイトでも2.0chの方が自然に聞こえました。
なお同じようにPS4でGSP370を試した友人がフォートナイトをやったところ、こんなに細かい音が出ていたなんて!どの方向から足音がするのかすごくわかりやすい!と感激していました。
今までのヘッドセットは何だったんだろうというほど世界が変わったとのこと。
とにかくいい音が出ているのは間違いありません。
プリセットの「FLAT ESPORT(TREBLE)」にすると低音が軽めになり、高温が鋭くなる印象。
このプリセットではキラーの心音(低音のドクドクする心臓の音)が聞き取りにくくなったので、DBDには向いていないのかなと思います。低音ズンドコが嫌いな人には合っているかも。
結果、Sennheiser Gaming Suiteでの調整により大きく音質は変化します。
ヘッドホン自体の性能は十分なので、身も蓋もない話ですが自分のやっているゲームに合わせて好みの音を見つけていくことが正解なのかもしれません。
マイク ボイスチャット
PS4にリモート接続し、PC上でPS4 のパーティチャットを開いた状態で友人とボイスチャット。
DBDを数時間プレイしましたが音の途切れなどの支障は全くありません。
ただ、デフォルトのマイク設定だと、今まで(LogicoolG533使用時)と比べると「こもったような声に聞こえる」と言われました。
「Sennheiser Gaming Suite」でマイク音質を「クリア」にすることで今までと同じような声質で聞こえるようになったということです。相手の方の感覚にもよりますし、このあたりはお好みで。
総括
第一印象、とにかく軽い!
数時間つけっぱなしでボイスチャット、ゲームをしましたが耳が痛くなることもなく快適そのものです。
100時間持つバッテリー!と謳っている通り、5,6時間は使ったと思いますがバッテリー残量は99%表示。
今のペースなら1週間に1回の充電すら不要かもしれません。
音の善し悪しは好みの問題もありますが、少なくとも私が使用する分には不満なし。十分いい音を出しています。
軽くてバッテリーが持つワイヤレスのゲーミングヘッドセットを探しているのであればEPOS/ゼンハイザー GSP370はイチオシです!
追記:GSP370を1年弱、何百時間という長時間使った結果、性能は問題ないもののイヤーパッドが破れてボロボロになってしまったので、イヤーパッドの交換記事をアップしました。